あれは先週の七夕の日のことです。
母のお父さんにあたる私の祖父は胸のあたりに水がたまるようになり、病院での治療も虚しく食事が取れない状態となり、18時頃に眠りにつきました。
これまで身内で誰かが亡くなる経験をしたことがなく、誰かが亡くなったあとはこんなに慌ただしく時間が過ぎていくんだなと貴重な経験をさせていただきました。
生前、おじいちゃんはお中元やお歳暮をはじめ、季節の果物やめずらしいものなどを送ってくれたり、自宅に泊めてもらったりとても親切にしてもらっていて思い出がたくさんあります。
一緒に色々なところに旅行に行ったりもしました。
おじいちゃん、ありがとう。
葬儀中はそんな思い出を振り返りながらお経を唱えていました。
その時はまだ涙は出なかったのですが、母のすすり泣く姿を見て「大丈夫?」と背中をさすってあげている時に、その悲しみが背を通じて伝わり私も涙が零れ落ちました。
火葬の後、お墓に収めて一連の葬儀が終わりホッとしたのもつかの間。
身内での家族会議が始まりました。
おじいちゃんの家はいわゆる”ゴミ屋敷”化していてその掃除をしていかなければならないとのこと。
相当な量なのでどうにかせねば・・・ということで悲しむ暇もなく片付けが始まりました。
土日月の3日間ひたすらゴミの分別、処分場へ搬出。
軽トラック16台分に及びました。
おじいちゃんにはお世話になったので、その感謝の気持ちを胸に家の中を綺麗にさせていただきました。
8月頃には、生前おじいちゃんがお中元を業者に発送依頼をしていたそうで、今止めるとややこしくなるためそのまま発送されるそうです。
それがおじいちゃんからの最後の贈り物になります。
何が来るのか楽しみに待ちながら、最後の”ありがとう”を伝えたいと思います。
コメント