猫の耳ダニ症について

猫の病気について

以前からチロルは後ろ足で耳をカキカキすることがあり、耳の中から汁のようなものが出ることがあった。
以前に動物病院で診てもらったときは
「耳の中が衛生的ではなかったからかな?隙間時間に掃除してあげてくださいね」
とのお話だったので、嫁がコットンなどでたまに掃除をしてあげていました。

そして数週間後、再び耳を見てもらった際に「耳ダニ」と呼ばれるダニがいたことが判明する。

”いた”らしいがその時はもういなかったようだ。
そんな耳ダニについて調べてみたので書いていこうと思います。

耳ダニとは何か?

猫や犬などの動物の耳の感染する大きさ0.5㎜ほどの小さなダニで、主に耳から出る耳垢や分泌液などを餌にして繁殖していきます。
正式名称は”ミミヒゼンダニ”と呼ばれます。

耳の中にこのダニが寄生すると、耳の中は炎症を起こし、これが原因で強いかゆみを引き起こしてしまうので、しきりに耳をカキカキしていると怪しいのではないか?と疑ってください。

このダニ感染で起こる正式な病名は”耳疥癬症(みみかいせんしょう)”と呼ばれていて、通称”耳ダニ症”と広く知られているようです。

耳ダニの主な感染ルート

この耳ダニですが、感染ルートは大きく分けると2つ存在します。

1.親から子へと移る”親子感染”

親猫が子供を産む際に、日々お世話をしているとこのダニはピョンと飛び移り、涼しい顔で子猫に寄生して住み着いてしまうようです。
外で育った子猫の耳下に汁が垂れているようでしたら注意してみてあげて下さい。

2.野良猫、又は他の猫から移る”接触感染”

家猫が飼い主の目を盗み、外の世界へと遊びに行ったとします。
そして帰ってきて数日後、耳下から汁が垂れだしたらそれは耳ダニ症かもしれない?
野良猫との接触は耳ダニ以外でもノミやダニ、マダニなども連れて帰る可能性があるので気を付けたほうがよさそうですね。

耳ダニ症の主な症状

1.耳のかゆみに襲われる

耳ダニが耳に寄生すると、主に強いかゆみに襲われます。
そのため、頻繁にかくので耳にかさぶたができることも。
また、そのかゆさからか壁や床に耳をスリスリしてしまう傾向もあります。
個体差はありますが、かゆくならない猫もいるようです。

2.頭を振る事が多くなる

耳のかゆさから頭を振って「あ~かゆい!何とかならないの?」と、頭をフリフリしてしまうようです。

3.黒い耳垢が出る

耳ダニのフンや死骸によって耳垢が黒くなります。
耳ダニが増えると耳垢も増えていき、耳の中を覗き込んでみると「あれ?黒いものがある?」ということもあるかもしれません。

4.耳が臭う

耳ダニが寄生すると、耳ダニのフンや死骸などの影響もあるのか、耳の中が臭くなるようです。

人への感染の可能性は?

耳ダニは、一時的にではありますが飼い主へ感染する恐れがあります。
とはいっても猫の耳のように寄生することはできません。

人に感染した際の症状としては

・耳垢の発生
・耳のかゆみ
・皮膚炎

といった感じで猫ちゃんと同じような症状が報告されています。

感染源である猫ちゃんをしっかりと治療してあげることで飼い主の症状はなくなるので、動物病院などできちんと診てもらいましょう。

耳ダニ症の治療法は?

耳ダニ症は自然治癒しません。
治療するためには動物病院で診てもらうのが1番です。

耳ダニ症への対処法・治療法

1.耳の掃除

耳の中に溜まっている耳垢を餌として繁殖していくため、耳の中を清潔に保つことが必要となります。
水や耳用クリーナーをつけたコットンで優しく拭いてあげることがベストです。
綿棒を使うと汚れを奥へ奥へと追いやってしまう可能性があるため、使用は避けたほうがよいとされています。

2.駆除剤を使用する

動物病院で耳ダニを駆除するための駆除剤を使用してもらうことで治療することができます。
主に使用される駆除剤は”レボリューション”や”アドボケート”という薬で、肩甲骨の間の皮膚などに垂らすことで浸透し、その薬の効果は約1ヵ月間継続すると言われています。
通常はこの1回の投薬で綺麗になるということですが、症状が重症化していたり、耳ダニが多く繁殖していたりする場合は数回投薬を行ったり、別の治療法を検討する場合もあるようです。

耳ダニ症の予防方法は?

1.外に出さない

外に出すと野良猫との接触は避けては通れません。
接触することで感染してしまうのでリスクは避けましょう。

2.ダニ駆除薬等の使用

駆除薬を定期的に使ってあげることで、耳ダニや他のダニ・ノミなどから猫ちゃんを守ることができます。

3.耳掃除をしてあげる

耳を清潔に保つことで耳ダニの餌となる耳垢はなくなります。
水や耳クリーナーを馴染ませたコットンなどで定期的に耳の中をお掃除してあげましょう。



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